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プロへの近道!専修学校・各種学校 

専修学校とは?

専修学校は、昭和51年に新しい学校制度として創設されました。
学校教育法の中で専修学校は、「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」ことを目的とする学校であるとされ、実践的な職業教育、専門的な技術教育を行う教育機関として、多岐にわたる分野でスペシャリストを育成しています。
専修学校には、入学資格の違いにより、3つの課程があります。
専修学校は、授業時数・教員数や施設・設備などの一定の基準を満たしている場合に、所轄庁である都道府県知事の認可を受けて設置されます。

専修学校とは?

専修学校制度の系統図

専修学校制度の系統図

※1 修業年限が4年以上等の要件を満たした専門学校の修了者は大学院へ進学が可能です。

※2 修業年限が2年以上等の要件を満たした専門学校の修了者は大学へ編入学が可能です。

※3 一定の要件を満たす高等専修学校の修了者は、大学・短期大学へ進学が可能です。
また、修業年限が3年以上の高等専修学校の修了者は、専門学校への進学が可能です。

※4 専修学校一般課程は、入学資格に特に制限がありません。

専修学校の教育内容

専修学校には、多種多様な学科があります。そこでは、将来のスペシャリストの育成を目指した各種検定の合格や資格取得をはじめとする職業に必要な知識・技術の修得のための実践的な教育が行われています。
幅広い学習を可能にするため、大学や他の専修学校との連携を図り、修了するのに必要な授業の一部を他の学校で履修する取り組みも行われています。
専修学校では、様々な資格が取得できます。ただ、資格といっても卒業と同時に受験資格が得られるもの、卒業後一定の実務経験で取得できるものなど、いろいろな種類があります。
なりたい職業ややりたいことなど具体的な目標がある場合、どんな資格が必要か、どうやったらその資格が取得できるか勉強しておくことも大切なことです。

工業

工業
情報処理、土木・建築、電気・電子、自動車整備など

目覚ましく進展している機械、通信等の工業技術に対応できる人材を育成。どの学科でも最新の教育が行われています。

【職業】システムエンジニア、ゲームクリエイター、建築士、電気工事士、自動車整備士など

農業

農業
農業、園芸、畜産、バイオテクノロジー、ガーデンビジネス、フラワービジネス、動物管理など

農業・畜産関係だけでなく、進歩するバイオテクノロジーや激しく変化する商品流通等に関連した科目が充実しています。

【職業】ガーデナー、フラワーデザイナー、園芸技術者、食品安全管理スタッフなど

医療

医療
看護、歯科衛生、歯科技工、臨床検査、診療放射線、柔道整復、理学・作業療法など

看護師をはじめとする様々な医療現場で働く技術者を養成。国家資格を必要とする職業がほとんどです。

【職業】看護師、歯科衛生士、歯科技工士、臨床検査技師、診療放射線技師、柔道整復師、理学療法士、作業療法士など

衛生

衛生
栄養、調理、理容・美容、製菓・製パン、エステティックなど

飲食・調理関係と理容美容関係に大別される分野。どちらも卒業生のほとんどが関連した職業に就いています。

【職業】栄養士、調理師、理容師、美容師、パティシエ、食品衛生管理者、エステティシャンなど

教育・社会福祉

教育・社会福祉
保育、社会福祉、介護福祉、医療福祉など

教育現場や社会福祉における専門的技術・知識を修得するとともに、責任感や豊かな心を育むことを目指しています。

【職業】保育士、社会福祉士、精神保健福祉士、ホームヘルパー、介護福祉士など

商業実務

商業事務
経理・簿記、秘書、経営、情報、観光・ホテル、医療事務など

ビジネスのプロフェッショナルを養成。様々な実務能力はどの企業においても活躍の場があります。

【職業】税理士、公認会計士、秘書、旅行業スタッフ、ホテルスタッフ、医療事務員など

服飾・家政

服飾・家政
和洋裁、服飾、ファッションデザイン、ファッションビジネスなど

ファッション業界の担い手を養成。感性を磨くとともに、それを実現する高度で正確な技術を身につけることを目指しています。

【職業】ファッションデザイナー、ファッションアドバイザー、アパレル、マーチャンダイザーなど

文化・教養

文化・教養
音楽、美術、グラフィックデザイン、外国語、演劇・映画、通訳・翻訳、法律行政、スポーツなど

語学・芸術関係などバラエティに富んだ分野。時代の流れを先取りした学科が続々と誕生しています。

【職業】デザイナー、通訳、公務員、司法書士、行政書士、スポーツインストラクターなど

専門学校(専修学校専門課程)について

社会のニーズに即応した柔軟かつ実用的なカリキュラムによって、より高度な専門的技術・技能の習得を目指す教育機関であり、今や大学に次ぐ高等教育機関として重要な役割を担っています。
近年、資格の取得を目指して、大学や短期大学、高等専門学校を卒業してから専門学校に入学する学生が数多くいます。
また、専門課程修了者の社会的地位の向上を図るため、修了者には「専門士」や「高度専門士」という称号が付与されたり、大学への編入学、さらには大学院への入学も可能となっています。

大学への編入学はできるの?
大学への編入学はできるの?

以下の2つの要件を満たす者は、大学に編入学することが可能となっています。

①修業年限が2年以上で、総授業時数が1,700時間以上の専門学校の修了者。
②高等学校卒業や高等学校卒業程度認定試験合格者など、大学入学資格を有する者。

ただし、編入学できる年次や認定される単位数など、編入学に関することは各大学で定めています。
事前に、希望する大学の入試課へ問い合わせ、編入学に必要な手続きや書類等について調べておくことが必要です。

大学院への入学はできるの?
大学院への入学はできるの?

専門学校のうち、以下の4つの要件を満たしたもので、文部科学大臣が指定した学科の修了者は、大学卒業者と同様に大学院入学資格が得られることになっています。

①修業年数が4年以上。
②総授業時数が3,400時間以上。
③体系的に教育課程が編成されていること。
④試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること。

高等専修学校(専修学校高等課程)

高等課程を設置する専修学校を高等専修学校と呼びます。
技能や実務面の教育に重点をおいて、社会に出てすぐに役立つ教育を行っており、高等学校と並ぶ中等教育機関として位置づけられています。

大学入学資格はあるの?
大学入学資格はあるの?

高等専修学校のうち、以下の要件を満たしたもので、文部科学大臣が指定した学科の修了者は、高等学校卒業者と同様に大学入学資格が得られることになっています。

①修業年限が3年以上
②総授業時数が2,590時間以上 等

専修学校一般課程

専修学校一般課程は、入学資格として中学卒業や高等学校卒業などの限定をしていません。
誰でも自由に専門的な知識・技術を学べるところに特色があります。和裁・洋裁や美術、調理など多種多様な分野があります。

各種学校とは?

各種学校とは、学校や専修学校に該当しないものの学校教育に類する教育を行う施設で、一定の基準を満たし、教育委員会(公立の各種学校の場合)または都道府県知事(私立の各種学校の場合)の認可を受けた学校であるとされ、教育委員会または都道府県知事のいずれかの認可を受けていることになるため、何の認可も受けていない場合は「各種学校」に該当しません。

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